肥満と腰部脊柱管狭窄症の関係

肥満と腰部脊柱管狭窄症の関係

腰部脊柱管狭窄症は、先天性のものもありますが、主に後天性のものが多いといわれ、特に高齢者に多い事から、加齢による組織の変性が原因といわれています。
また、肥満などの要素も加わって症状が悪化する事もあります。

腰部脊柱管狭窄症は通常、身体を前傾姿勢にする事で脊柱管内の空間が確保できるため、症状が緩和されます。
しかし、肥満の場合には前傾姿勢がとれにくい状態となります。

肥満の状態ではお腹がせり出してくるため、体を反らす姿勢なってしまいます。
その為に上体の重さを支えるために背骨に備わっている重要なS字カーブ(生理湾曲)は崩れてしまい、腰椎のうしろ側が常に圧迫され、腰椎には異常な力が加わった状態になりなす。

生理湾曲の乱れは、神経への血行不良や骨盤の歪みなど腰痛持ちにとっては大きな障害となってしまいます。

肥満と腰部脊柱管狭窄症との関係を断定できる研究結果報告はまだありませんが、肥満の方が腰にかかる圧力が大きくなり、神経が圧迫されやすくなることは確かで、肥満を解消することも神経の圧迫を和らげ、痛みをなくすことにつながります。

肥満を解消するためには、まずは、日常的な悪い生活習慣を正すことが大切です。
食事の面においては、食べすぎ、呑みすぎ、甘いものの摂り過ぎ、寝る前の飲食は禁物です。
肉料理が多いのであれば、徐々に野菜や魚を中心とした食事に変えるように心がけることも大切です。

身体を動かしてエネルギーを消費しない事が肥満の大きな原因にもなっていますので、運動の為の時間を積極的に作ることも必要です。

近距離の移動で荷物が少ない場合には車を使わず、自転車を使うか、歩いて移動するようにしてみて下さい。

肥満の解消は骨格や筋肉の状態を改善し、体調そのものを良くしてくれますので、これだけでも腰部脊柱管狭窄症の症状を緩和するのに、とても大きな効果があると云えます。

また、精神的なストレスなどで血行障害を起こすことがあり、この場合もまた腰部脊柱管狭窄症の大きな原因の一つになっています。

仕事のストレスや人間関係のストレスは、なかなか解消できにくいものですが、ウォーキング等の簡単なスポーツで汗をかく事で気分転換を図ってみて下さい。
ウォーキングは簡単にできる素晴らしい運動です。

その他、充分な睡眠時間の確保、早寝・早起きの規則的な生活のペースを身につける事など生活習慣の改善で、肥満やストレスを解消をする事が、治療効果を高めることになります。

腰部脊柱管狭窄症は慢性化すると改善は困難で、重症化することが多い疾患です。
そのような事態を避けるためにも、出来るだけ早めの対応、治療が必要となってきます。