腰部脊柱管狭窄症の痛み治療に神経ブロック療法

腰部脊柱管狭窄症の痛み治療に神経ブロック療法

腰部脊柱管狭窄症では、神経症状などが激しくない場合には保存療法で治療が行われます。
急性期の痛みは多くの場合は安静と薬物で軽減されます。

しかし、保存療法をしばらく続けても痛みが軽減されない事があり、痛みの為に日常生活に支障をきたす場合があります。
その場合には神経ブロック療法で対処することがあります。

腰部脊柱管狭窄症は、神経の束が走っている脊柱管が加齢などの原因で狭くなり、中の神経が圧迫される事で痛みが現れる疾患です。

神経ブロック注射とは、患部の神経近くに局所麻酔薬を注射することで、一時的に神経の興奮を抑え、痛みで傷ついた部位を効果的に治療する方法です。

局所麻酔薬は、痛みで過剰に興奮した神経を一時的に麻痺させることで、「痛い」という神経の情報が脳に伝わることをブロックします。

神経ブロック注射そのものが痛いのではと心配される方も多いようですが、普通の注射と同じ程度の痛みだそうです。
また事前に、ブロック注射をする場所に麻酔注射をする方法もあります。

注入された局所麻酔薬は、痛み部位の筋肉をほぐし、血流を改善させます。
血液が順調に運ばれることで、新鮮な酸素や栄養分が痛い場所に効率よく運ばれるようになり、痛んだ神経や筋肉を効果的により早く回復させることが可能となります。

ブロック治療は、人間の持つ自然治癒力を発揮するためのサポートで、治癒能力をアップさせる画期的な治療方法といえるでしょう。

また、患部に限局して薬を作用させることができる為、内服薬に比べ効果は高く、副作用の点においても全身への影響が少ないという利点もあります。

神経プロック注射をすると、局所麻酔の作用は数時間程ですが、1~2週間程は痛みが和らいだ状態が続きます。
神経プロック注射は1回では終わらず、痛みの症状がまた強くなる頃に定期的に行います。

神経プロック注射をしても麻酔が切れる数時間で、強い痛みに戻ってしまう場合は、神経プロック療法でも効果がないと判断されます。
その場合、痛みの原因が脊柱管狭窄症ではなく、他の病気が原因である可能性も考えられます。

ブロック注射治療は、手術治療と薬治療の中間的な位置づけとなります。
鎮痛薬を飲み続けても痛みが改善しない場合に、積極的な痛み治療として用いられます。