脊柱管狭窄症と下肢の末梢動脈閉塞症

脊柱管狭窄症と下肢の末梢動脈閉塞症

脊柱管狭窄症の症状とよく似た症状を呈する疾患があります。

下肢の末梢動脈閉塞症がその一つで、動脈が閉塞してしまう為に筋肉に血液を送る事が出来なくなり、軽い場合には冷感を感じる程度ですが、重症の場合には下肢の壊死にまで至ることがある病気である。

歩く時に血液の循環が悪くなってしまったり、最悪の場合には途絶えてしまうため、歩行出来なくなります。

末梢動脈閉塞症の場合にも脊柱管狭窄症と同じく、少し休むことで痛みが和らぎます.
一方で、脊柱管狭窄症の場合は体を前屈させることで痛みが緩和されるのですが、末梢動脈閉塞症の場合には前屈しても痛みが軽減されることはありません。

また、脊柱管狭窄症の場合、足背動脈の拍動については問題はなく、血液の循環が悪くなっているわけではありません。
末梢動脈閉塞症の場合には血流が問題である為、腕と下肢での血圧を比較すると数値に相違が出てきます

また、チアノーゼ(血液中に酸素が減少し、二酸化炭素が増加したため、皮膚 や粘膜が青紫色を帯びること。唇・爪・四肢の先などで目立つ)が現れるという事も末梢動脈閉塞症の特徴で脊柱管狭窄症にはありません。

この二つの疾患は、高齢者に多く、症状も似ていることから、簡単に判断できません。
また、血管の問題か神経の問題かということにより、診療科も異なります。

どちらにしても、経験が豊富な医療機関を受診し、正しい診断をしてもらうことが非常に大切で、早期発見・早期治療が重要です。

脊柱管狭窄症の場合も診断が遅れると、排尿障害は歩行障害を引き起こし手術が必要になりますし、末梢動脈閉塞症の場合には下肢を切断しなければならないという困難な決断をしなくてはなりません。