腰部脊柱管狭窄症、「神経根型」とは

腰部脊柱管狭窄症、「神経根型」とは

腰部脊柱管狭窄症は圧迫される神経の部位によって、「神経根型」「馬尾型」「混合型」の3つに分類されます。

【「神経根型」腰部脊柱管狭窄症】

神経根とは、脊髄神経から枝分かれして出て、腰椎の場合では、腰部、臀部から下肢に行く神経の一番”根もと”のあたりをいいます。

脊髄神経の束が脊髄の硬膜を通り抜けて出て、椎体のすぐ後から側方へかけて走行している部分のことです。

神経根型はその神経の根元・神経根が圧迫されるタイプです。
左右両側に起こることもありますが、多くの場合どちらか片方だけが圧迫され、圧迫されている側の神経に沿って腰から脚にかけてしびれや痛みが出ます。

【神経根型の治療法】

神経根型は馬尾型に比べると、症状は比較的軽く、多くの場合で手術に至る事はなく、治療は保存療法が基本になります。

医師は先ず安静にし、休養をとる事を指示します。

痛みを取るために「非ステロイド消炎鎮痛薬」、筋肉の凝りを改善するための「筋弛緩剤」また、脊柱管が狭くなり血流が悪くなっているために「血流改善薬」を使用します。
その他、腰椎コルセットの使用、けん引、温熱療法などの理学療法を併用し経過を見ます。

薬物の服用や理学療法であまり改善がみられない時は、「神経ブロック注射」で局所麻酔薬を注射し、脳に痛みを伝えることを遮断します。

それでも症状の改善が見られない場合は手術療法になりますが、手術をしてもしびれが残ってしまうことがあり、手術は極力避けた方が良いのです。

【セルフケア】

神経根型は症状はそれほど深刻にはならない為、悪化を防ぐためにも患者自身が日常生活において、神経を圧迫する姿勢を避け、症状を出にくくすることに努めなければなりません。

・歩くときは杖やカートを利用し、前かがみの姿勢になるようにする
・移動時には自転車などを利用すると前傾姿勢となり、症状が出にくい
・同じ姿勢を長時間続けない・・・簡単な運動を取り入れる
・物を持ち上げるときは注意する・・・急に持ち上げない、腰を落として持ち上げる
・腰をひねる動作をしない

手術を避けるためには、自身の意識改革が必要です。