脊柱管狭窄症の予後

脊柱管狭窄症の予後

脊柱管は脊椎の中で前方を椎体や椎間板、後方を黄色靭帯や椎弓で囲まれた部分で、腰椎ではその中を馬尾神経や神経根が通っています。

脊柱管が様々な原因で慢性的に狭くなり、馬尾や神経根が圧迫され、痛みや痺れの症状が出現した状態を脊柱管狭窄症といいます。
しかし、腫瘍や活動性の感染などによる神経の圧迫の場合は狭窄症とはいいません。

脊柱管狭窄症は生命に関わる疾患ではなく、また急激な悪化が起こる可能性も低い疾患です。

症状が日常生活動作によって良くなったり悪化したりするので、日常生活の活動度をどこまで下げることが可能であるかが手術を避けるための要点となります。

予後については、術後の経過は大体予想がつきますが、保存療法ではなかなか経過を判断することは難しくなります。

ブロック注射の場合、1回の注射で予後良好と判断されるケースもあれば、3ヶ月程度注射をし続けてやっと痛みが改善してくる場合もあります。

改善の仕方やその速度というものも患者によってまちまちです。

保存治療をしながら、定期的にレントゲンを撮るなどして経過を慎重にチェックしますが、
その場合、予後が良好であると判断される場合も勿論ありますが、改善がみられない場合は、患者へのストレスは逆に大きくなる場合もあるでしょう。

術後の経過についても、手術をしたから脊柱管狭窄症が100%治療できるとは言い切れません。
これは、残念なことに脊柱管狭窄症の手術をした約8割の患者さんが3ヶ月以内に、また、半年以内となりますと、9割の患者さんが、痛みやしびれなどの何らかの症状を再発している事実があるからです。

再発をしてしまう理由は、色々と考えられますが、手術の前後に患者が不摂生をしてしまったケースも十分に考えられます。
予後を期待するためには、患者自らが病気へ対する姿勢を省みる必要があります。

医師とのコミュニケーションを活発にし、また患者自身も「病気を治す」という強い意志を持ち、病気に対する知識を得て、改善を望む姿勢を見せなければ、予後については多くを望むことはできないでしょう。