腰部脊柱管狭窄症の治療、神経ブロック療法

腰部脊柱管狭窄症の治療、神経ブロック療法

腰部脊柱管狭窄症の治療で、安静にして薬の服用や温熱療法などを試みてみてもあまり効果がなく、引き続き強い痛みに悩まされるようであれば、神経ブロック療法を行います。

神経ブロック療法とは神経やその周囲に局所麻酔薬とステロイド薬を注射して、圧迫されている神経の機能を抑える(ブロックする)ことで、痛みを抑える療法です。

ブロック注射は痛みを伴いますが、神経ブロック注射を受けた、約7割の人の症状が改善されており、高い効果を持つ治療法です。

しかし、痛みそのものの原因を取り除くわけではなく、根本的な治療とは言えず、一度楽になってもまた再発してしまうことがあるのが欠点です。
しかし、「とにかく今すぐ楽になりたい」という方にはお勧めです。

神経ブロック注射後、約10分位で下半身が温かくなるのがわかり、次第に痛みの症状が緩和されていきます。
注射後30分は安静にしながら、点滴を行い、血圧や全身の様子を診察して完了となります。

楽になると筋肉を鍛える運動をすることが可能となりますし、何よりも、痛みのストレスから解放されることで、患者さんはリラックスでき、自然治癒力によって坐骨神経痛の症状を改善することができるようになります。

ただし、神経プロック注射は1回では終わらず、痛みの症状がまた強くなる頃に定期的に通院して注射を受けることになります。

神経ブロックは、どの神経に麻酔薬を注入するかによって約25種類あります。
基本的に一定の時間でその効力を失いますが、持続していた痛みの症状が一度緩和されると、その後1~2週間程は痛みが和らぎます。

神経プロック注射をしても麻酔が切れる数時間で、元の強い痛みが戻ってくる場合は、神経プロック療法でも効果がないと判断されます。

【神経根ブロック】

腰の神経は左右に5ー6対あり、これを神経根といいます。通常はそのうちの1ー2 本が障害を受けていて、その神経根に直接針を刺して痛み止めを注入するのが 神経根ブロックです。
腰部脊柱管狭窄症、腰椎椎間板ヘルニアを問わず、坐骨神経痛に最も効果のある神経ブロック法です。

【硬膜外ブロック】

脳と脊髄を覆う3層の膜のうち、一番外にあたるものを硬膜と呼びます。
その硬膜と硬膜の外側にある黄色靱帯との間に、麻酔薬を注射する治療法です。
痛みの強い部分の神経を麻痺させ、神経の興奮を抑え、痛みを和らげることになります。

硬膜外ブロックは、痛みを和らげ、同時に神経への血流を改善しますので、弱っている神経へ酸素や栄養をあたえることができ、障害されている神経の回復を助けます。