腰部脊柱管狭窄症の治療薬「血管拡張薬」

腰部脊柱管狭窄症の治療薬「血管拡張薬」

腰部脊柱管狭窄症の治療方法として、薬物療法があります。
鎮痛剤や血管拡張薬を使用しますが、その中でも血管拡張薬の方が効果的で副作用も少ないようです。

手足の血管が細くなると、血のめぐりが悪くなります。そうすると、それより先が異常に冷えたり、痛みやシビレを生じたり、場合によっては皮膚に潰瘍ができたりします。

血管拡張薬はその名のとおり、血管を拡張して血流を増加させ症状の改善を図るための薬です。
プロスタグランジンという体内にある一種のホルモンの誘導体で、プロスタグランジンは、血管の拡張や血液の固まり具合を調節する働きをしています。

プロスタグランジンの産生により血管を広げ、また血管内で血液が固まるのをおさえて血流をよくします。

血管拡張薬で代表的なものが「オバルモン」剤で、後天性の腰部脊柱管狭窄症(SLR試験正常で、両側性の間欠跛行を呈する患者)に伴う自覚症状(下肢疼痛、下肢しびれ)および歩行能力の改善のためによく用いられます。
6週間の服用で薬56%の症状改善がみられるようです。

妊娠中や、その可能性のある人、また妊娠・出産を希望されている人、アレルギーのある人、出血をともなう病気がある場合は医師に伝えておきましょう。

服用中の薬も医師に申告する必要があります。
アスピリンやワルファリンなど他の抗血栓薬といっしょに飲むと、出血しやすくなるかもしれません。

使用にあたっては、指示された用法用量を守らなければなりません。
しばらく飲み続けても少しもよくならないときは、医師に相談して下さい。【妊娠・授乳】

また、喫煙は病状を悪化させますし、この薬の作用を弱めます。タバコを吸っている人は、禁煙に挑戦してみましょう。

血管拡張薬、オバルモンには胃の不快感、発疹、頭痛、下痢、貧血、頭重感、眠気、ほてり、腹痛、食欲不振、嘔吐、吐き気、舌の痺れなどの副作用があります。

まれに、肝機能障害や黄疸の副作用が現れる場合もあり、全身の倦怠感や食欲不振、皮膚が黄色くなるなどの症状が見られた場合は、服用を直ちに止めて主治医に相談して下さい。

その他の薬剤で、閉塞性動脈硬化症の治療によく用いられる「プロサイリン」や「ドルナー」「プレタール」という薬も、腰部脊柱管狭窄症に対して有効に作用します。

これらの薬はすべて血管拡張作用を持っている抗血小板薬であり、血液をサラサラにしてくれる薬です