脊柱管狭窄症もロコモティブシンドロームの引き金

脊柱管狭窄症もロコモティブシンドロームの引き金

脊柱管が狭窄して、脊髄、馬尾神経、神経根に障害を与える事が、ロコモティブシンドローム(ロコモ)の大きな原因になると云われています。

ロコモティブシンドローム(運動器症候群)とは、加齢や運動不足、体の機能の障害などにより、体を動かすための運動器(骨や関節、筋肉)や神経の機能が低下して、「要介護」や「寝たきり」などの危険が高くなった状態をいいます。

ロコモティブは移動能力を有すること、運動器(locomotive organs)の意味ですが、医学関係では人間の身体の首から下の内臓を除いた、「骨」「関節」「筋肉」「神経」など体の運動を司る部分をさします。

ロコモの大きな原因は、脊柱管狭窄症の他に、骨の密度が低下して骨折しやすくなる「骨粗鬆症」や、ひざの関節軟膏がすり減る「変形性ひざ関節症」などの「変形性関節症」、「関節リウマチ」や「椎間板ヘルニア」「脊椎圧迫骨折」「大腿骨頸部骨折」などがあります。

体を動かすために、運動器は相互に関連しながら働いています。
このため、運動器のどれか一つが衰えたり病気になったりすると、歯車が狂い体をうまくコントロールして動かすことができなくなります。
また、高齢になるとバランスをとる能力も低下する事も加わり、転倒などの危険が高まり、「ひきこもり」「要介護」や「寝たきり」になってしまうおそれが出てくるのです。

これは避けなければなりません。
腰やひざの痛み、加齢によるバランス能力や筋力の低下などの症状が現れた早い段階から「ロコモティブシンドローム」としてとらえ、対策を行うことが重要です。

脊柱管狭窄症はロコモティブ・シンドロームに大いに関係がある疾患なので、要介護や要支援にならないためにも、予防しなければなりません。
日頃からストレッチ、関節の曲げ伸ばし、ラジオ体操、ロコモ体操、散歩、水中ウォーキングなどを行い、自分の体調にあわせて体を動かすようにしましょう。

軽い腰痛のある人には、「姿勢」と「股関節」を意識した体操が有効です。
腰だけではなく、全身をバランスよく鍛える体操を続けることが、腰痛予防にも、ロコモ予防にもつながりますので、無理のない範囲で、基本は毎日続けることです。

ロコモティブシンドロームに対して、内臓脂肪が蓄積して糖尿病や高血圧、動脈硬化などの病気につながる事をメタボリックシンドロームといわれています。

脊椎に負担をかけないためにも、そして「ロコモティブシンドローム」「メタボリックシンドローム」を防ぐためにも、体重の増加にも十分な注意をはらわなくてはなりません。