腰部脊柱管狭窄症、漢方薬による治療

腰部脊柱管狭窄症、漢方薬による治療

腰部脊柱管狭窄症は、多くは加齢によって背骨が変型し、脊柱管の中で神経が圧迫され血流が悪くなるために足や腰がしびれたり痛んだりするとされています。

腰部脊柱管狭窄症の薬物療法で漢方薬が用いられる場合もあります。
整形外科で投与される通常の薬で効果が見られないとき、また副作用が気になる人は、漢方薬を試してみることも治療の選択肢です。
しかし、漢方薬には即効性が無いため効果を実感しにくいという短所もあります。

漢方でいう所の「水毒」は、神経痛・関節痛などの痛み原因となっていること、また痛みの原因を「血のめぐりが悪い」からであるととらえています。

血の流れが悪いことを「瘀血(おけつ)」と呼び、血の流れが滞ると痛みが出るという原則があります。

漢方薬では、この瘀血(血の流れ)を解消することを第一に、老化によるホルモンバランスの低下(腎虚)の第二に考えて治療します。

どちらか一つだけで良くなるわけでなく、一緒に併せて治すことが必要です。
漢方薬はこの水毒を改善、また血の巡りを良くし、慢性化した痛みを改善することができるとされています。

しかし、漢方薬の効用は服用した患者さんの主観によるものが多く、客観的なデータがとりにくいのが実情です。

坐骨神経痛の原因である腰部脊柱管狭窄症の治療には、牛車腎気丸、八味地黄丸などの漢方薬が有効とされています。

また、調栄活絡湯もよく使われます。この漢方は、配合されている四物湯が、運動麻痺、骨筋肉の委縮を防ぎ、その他の生薬が鬱血や血行障害を改善します。また、血流の停滞を除去し、血液の浄化をはかる作用もあります。

坐骨神経痛の症状は個人によって異なりますので、どの漢方薬が良いのかは人によって違ってきます。

漢方治療は、その時のその人に合った薬を微調整するオーダーメイド処方です。
殆どの漢方薬局では、薬剤師が患者から症状を良く聞き、それぞれの症状に合った漢方薬を調整してくれます。
免許を持った漢方医のいる、信頼できる漢方薬局でよく相談する事が重要なポイントとなります。