脊柱管狭窄症、病院での診断

脊柱管狭窄症、病院での診断

脊柱管狭窄は、高齢者に多くみられ、ほとんどの場合問診と身体所見で診断がつきますが、年齢的に変形性膝関節症など、ほかの変性疾患も起こりやすく、その判別が必要となる場合があり、確認のために画像検査が行われます。

1、問診

症状がどのようなものであるのかが尋ねられます。
排尿障害、会陰部の異常感、便秘などは、腰椎の異常とは関係がないと思われるようですが、これらは馬尾神経が障害されることで起きる症状で、診断には大切な情報です。
言いにくいものですが、はっきりと伝えるようにしましょう。

歩くとどのような問題を生じるか、それはどのようにすれば楽になるかなどは、脊柱管狭窄症の特徴でもある「間欠性跛行」の診断の決め手となりますので、医師にきちんと伝えて下さい。

2、身体所見

物理的な刺激を加え、どのような症状が現れるかを調べる検査が行われます。
後屈位での痛みの有無や神経反射、知覚異常の有無、筋力なども調べます。

3、立位・歩行負荷

問診でも患者から聞いていますが、実際に立ち続けたり、歩き続けたりしたときに、症状が誘発されるかどうか、どのような体勢の場合に症状が軽減するかなどを調べます。
閉塞性動脈硬化症との鑑別のために、また、脊柱管狭窄症を診断するために、重要な検査です。

4、画像検査

エックス線撮影、CT、MRIの検査が行われます。エックス線撮影では骨の形の異常はわかりますが、神経が圧迫状態はMRIの検査でわかります。

CTは特に水平断面上での骨の状態を詳しく調べるのに用いられ、MRIは椎間板や神経の状態を詳しく調べるのに有効です。

5、神経根ブロック
神経根に局所麻酔薬を注射するのが神経根ブロックで、本来は治療方法の1つなのですが、検査として行われることもあります。

障害されていると考えられる神経根に神経根ブロックを試み、一時的に症状が消えれば、その神経根が障害されていると特定することができます。

馬尾神経の障害の場合は、症状に変化はなく痛みも軽減しません。
混合型の場合には痛みやしびれなどの神経根症状のみが消失します。

このようなことから、痛みの原因や部位が判断されます。