脊柱管狭窄症の検査

脊柱管狭窄症の検査

脊柱管に狭窄の有無を判断するには、エックス線検査やMRI検査を行えば、画像から判明することができます。
しかしながら、画像所見のみで診断されるというわけではありません。

高齢者は加齢による変性で狭窄が起こっている場合が多いのですが、狭窄があれば必ず症状が出るというものではなく、症状が出ない場合には治療の必要もないのです。

また、脊柱管狭窄症の症状があっても、他の病気が原因の場合もあり、症状の原因が脊柱管狭窄であるものかどうかを見極めなければなりません。
高齢者には変形性膝関節症や、他の加齢性疾患も起こりやすいので、その判別が必要なのです。

さらに、脊柱管狭窄症と脚の末梢動脈閉塞症は、発生する頻度が高い年代が重なっており、どちらも間欠跛行(歩いているうちに下肢が痛んで正常に歩けなくなり、休息すると痛みがとれて歩けるようになる状態)という症状が現われます。
どちらが原因か、あるいはどちらも併発している可能性もあり、慎重に判断する事が大切です。

他の病気との判別には、画像所見に加えて現われている症状や身体所見が重要となります。どのような動作で症状が誘発されるのか、又は軽減されるのかなどを調べます。

診断においては先ずは問診が行われますが、受診する前に、腰痛や間欠性跛行の状況などを正しく医師に申告できるように、どれくらいの距離歩いたら足腰の痺れや痛み、あるいは跛行性の現象が現れるかなどを記録しておくことが重要です。
また、腰を反らしたときと前かがみになったときの症状の違いなども整理しておきましょう。

医師による問診や身体所見、神経反射や知覚異常の有無、筋力などを調べることで診断がつきます。
症状の現れる部位によって、どの神経が障害されているかも推測することができます
状況診断を確認した上で、画像解析により脊柱管における神経の圧迫があるかなどの検査確認が行われます。

画像検査では、単純X線写真、機能撮影側面像、CT画像解析、MRI核磁気共鳴画像解析などで行われ、これらの検査によりほとんどの診断が可能です。

さらに「神経ブロック」を利用して確認することもあります。
神経ブロックとは、神経根に麻酔注射をするもので、本来は痛みの治療として行なわれるものですが、障害されていると思われる神経根にブロック注射をすることで、一時的に症状が消失すれば、その神経根の障害が痛みは狭窄が原因であるものと判断できます

末梢動脈閉塞症とは筋肉に血液を送る動脈が閉塞するため、歩行時に筋肉に虚血(組織や臓器への動脈血の流入が減少あるいは途絶すること)が起こり、筋肉痛のために歩けなくなります。

末梢動脈閉塞症も休むことによって痛みは解消し、再び歩くことが出来ますが、腰部脊柱管狭窄症に特徴的な前かがみの姿勢で症状が緩和されることはありません。
末梢動脈閉塞症では、腕と足首の血圧に差があることや、足の色合いが悪い(チアノーゼ)などが診断のポイントです。