東洋医学による脊柱管狭窄治療

東洋医学による脊柱管狭窄治療

腰部脊柱管狭窄症の治療に薬物療法では、漢方薬が用いられる場合もあります。
通常の薬で効果が見られないとき、また副作用が気になる人は、漢方薬が効果的な場合もあります。

漢方では神経痛・関節痛などの痛みを「水毒」として捉えており、この水毒を改善することを目的にします。
また、痛みの原因を「血のめぐりが悪い」からであると考え、漢方薬を服用する事で血の巡りを良くし、慢性化した痛みを改善することができるとされています。
しかし、漢方薬の効用は服用した患者さんの主観によるものが多く、客観的なデータがとりにくいのが実情です。

坐骨神経痛の原因である腰部脊柱管狭窄症の治療には、牛車腎気丸、八味地黄丸などの漢方薬が有効とされていますが、坐骨神経痛の症状は個人によって異なりますので、どの漢方薬が良いのかは人によって違ってきます。
また、漢方薬には即効性が無いため効果を実感しにくいという短所もあります。

大抵の漢方薬局では、薬剤師が対応し、症状を良く聞き、それぞれの症状に合った漢方薬を処方してくれます。
信頼できる漢方薬局で、免許を持った漢方医に良く相談する事が重要なポイントとなります。

坐骨神経痛の一番の悩みである、痛みを解消する方法として、針、鍼灸による治療も良く行われています。

東洋医学では、生命エネルギーのことを気と呼びますが、人間の体には「気の流れ=経路」が存在しており、それによって健康が維持されているものだという考え方があります。
つまり、この経路が妨げられると病気が生じると考えられ、針・鍼灸治療はそれに対する対処法です。

針治療では通常、1~20本の細い針を皮膚に10~30分間ほど挿入し、経路の遮断物を取り除いて気の流れをスムーズにする、とされています。

日本の鍼灸治療の針は太い中国製のものと比較すると非常に細くて(0.16から0.24mm)柔らかく、管に入ったその細い鍼を軽く「トントン」と叩く感じで、ツボを刺激します(打鍼術/管鍼術)。
鍼灸治療ならではのアプローチによって脊柱管狭窄症に対しても良い成果を上げています。

経路は身体の奥深くを流れていて、直接手などによって刺激することは非常に困難ですが、部分・部分で皮膚の近くを流れる経路、つまりツボといわれるものが存在しています。
痛みがある周辺のツボを刺激することで、筋肉疲労・筋肉硬直を緩和し筋肉の機能性を高める効果ももたらします。

針灸師は日本の場合には国家資格が必要となりますので、医師の診断書があることにより、保険の適用が可能となります。

指圧も鍼灸治療と同様、経絡に気が流れているという考え方に基づき、体の特定部分のツボを指で押すことで、気の自由な流れを促進し、痛みやストレスといった症状を緩和する効果があるとされています。

しかし、いわゆる代替療法は、まだ医学的な根拠は示されていませんので、信頼のできる整体院や鍼灸院を選び、きちんと説明を受け、自分で納得をした上で施術を受けることが重要です。