難病に指定される広範脊柱管狭窄症とは

難病に指定される広範脊柱管狭窄症とは

脊柱管狭窄症というのは腰椎以外の頚椎、胸椎でもおこる疾患ですが、頸椎部と胸椎部、頸椎部と腰椎部、または胸椎部と腰椎部のいずれかの組合せで脊柱管狭窄を発症すると広範脊柱管狭窄症といって、公費対象の指定難病となります。

脊柱管狭窄症、頚椎や胸椎でも起こる

脊椎は頭を支えている頚椎から胸椎、腰椎、仙椎、尾椎といった4つの部位から構成されており、約30個の椎骨が重なって出来ています。脊柱管があるのは勿論腰椎だけではなく頚椎から尾椎まで走っており、そのなかに脊髄という中枢神経があります。
脊柱管が外部からの圧迫や内部でおこる骨化などによって狭くなると神経が障害を受けて痛みやしびれを起こすわけで、これを脊柱管狭窄症と言います。腰椎以外に狭窄症が見られるのは、頚椎、胸椎ですが、この3つのうち2箇所で同時に狭窄症を発症するのと広範脊柱管狭窄症と診断されます。

痛みやしびれが四肢にあらわれる

広範脊柱管狭窄症は、痛みやしびれが起こるという点で腰椎脊柱管狭窄症と同じですが、広範脊柱管狭窄症になると腰や下肢だけではなく、四肢にあらわれることになりますので、憎悪が進むと非常に苦しい病気となります。

広範脊椎管狭窄症に腰椎の狭窄症が入ると、当然間欠跛行の症状も出てきます。一時的に緩解する時期もありますが、腰椎狭窄症の苦しみが足腰だけでなく腕にも出てきますので、その辛さは想像できるのではないでしょうか。

また広範脊柱管狭窄症になっている方が、転倒などで外傷を受けると、症状が急激に悪化し、重い脊髄麻痺に至る場合もありますので注意しなければなりません。

広範脊柱管狭窄症は誰でもなる可能性がある疾患

広範脊柱管狭窄症でも、治療はまず保存療法からはじめます。ただし症状の悪化をおさえなければなりませんので、固定装具の装着が欠かせなくなるケースが多いです。しかし四肢の筋力が極端に落ちた場合や排泄障害が出た場合は、圧迫されている神経の除圧や、椎骨の動きを固定するための固定術などを行うことになります。

広範脊柱管狭窄症は遺伝性が認められていますが、加齢要因による後天性発症もありますので、遺伝性疾患というわけではありません。誰でもなる可能性がある難病ですから、四肢に異常を感じた場合は、早めに診断を受けて原因を明らかにするよう心がけたいものです。