脊椎管狭窄症の原因と症状について

脊椎管狭窄症の原因と症状について

脊柱管狭窄症は、様々な要因によって脊柱管が細くなることによって、腰の神経根を圧迫する病気で、おもに下肢の痛みや痺れが症状として見られます。

脊椎管狭窄症を引き起こす原因

脊柱管狭窄症の原因を、整理してみると以下の2つに大きく区分けすることができます


      1.「椎間板の突出」=脊柱管の外側からの圧迫

     2.「骨棘(こっきょく)」=脊柱管内部が狭小化する症状

腰痛の病名や症状は幾つかあり、少し分かりづらい面があります。たとえば坐骨神経痛という症状は、脊椎管狭窄症や椎間板ヘルニアなどの腰痛が原因となるのですが、脊椎管狭窄症を引き起こしている原因のひとつに腰椎椎間板ヘルニアが含まれます(椎間板の突出によって脊柱管が圧迫され、その圧迫が神経に及ぶ)。このパターンの症状の場合は、坐骨神経痛(症状)>脊椎管狭窄症(病名)>椎間板ヘルニア(病名)といったパターンとなります。

ですから人によっては、脊柱管狭窄症だとも言われたし、椎間板ヘルニアだとも言われたということが起こるわけです。特に脊椎管狭窄症は、色々な症状とリンクする腰痛ですから混乱しやすいところがります。大きく捉えるのなら、脊柱管が「圧迫される」「脊柱管が細くなる」といった要因は、上記の2つ以外にも様々あるのだと理解していただくと良いでしょう。

脊柱管の内部が狭くなる要因として、腰椎の骨棘(靭帯の骨化)があるわけですが、これは加齢による骨と靭帯の変成ということがほとんどです。骨棘とは、骨自体の異常増殖という症状ですが、脊柱管を裏打ちしている靭帯が石灰化し骨化することも骨棘のひとつの症状となります。脊椎管狭窄症は中年期以降に多い腰痛ですが、特に男性の場合は、この腰椎の骨棘を主原因とする変形性腰椎症から発症しているケースが多いと言われています。

血管性病変が原因の疾患でも見られる間欠跛行

脊椎管狭窄症は下肢の痛みと痺れに悩まされる腰痛として知られていて、典型的な例で言うと、5分ほど歩くと痺れが酷くなり、それ以上歩けなくといった歩行困難に見舞われ、しばらく休んでまた歩き出すものの、またしばらくすると歩けなくなるほどの痺れが起こるというものです。

これは「間欠性跛行(かんけつはこう)」という症状で、脊椎管狭窄症以外の腰痛でも見られますが、特に脊椎管狭窄症で発症することの多いものです。もともと腰痛に悩まされていた方が「間欠性跛行」を起こすようになった場合は、脊椎管狭窄症を疑うことができるでしょう。

ただし注意が必要なのは間欠性跛行という症状は、腰痛症以外に血管性病変による閉塞性動脈硬化症などでも出てくる症状であるという点です。原因がどちらによるものなのかは、専門医の診断を仰ぐのが最も適切な方法になるわけですが、血管性の病気によるものか、また神経性腰痛の症状なのかを識別することが、意外に簡単な方法でできますので紹介しましょう。それは自転車に乗って走行している時でも強い痺れに見舞われて、歩行中に起こる間欠性跛行と同じ状態になるというなら、血管性病変が原因のものと判断できるというものです。反対に、間欠跛行が起こるのが歩いている時だけという場合は、脊椎管狭窄症などの神経性腰痛によるものだということです。

なお当然ですが、間欠跛行の症状が重い方が、公道でこのような識別テストを自ら行うのは非常に危険です。間欠跛行の原因が、腰痛によるものか血管性疾患によるものかの判断は、医師の指導・管理のもとに行うようにしてください。