違和感があるなら放置しない!脊柱管狭窄症 初期の注意点

違和感があるなら放置しない!脊柱管狭窄症 初期の注意点

脊柱管狭窄症とは違いますが、スポーツ選手のけがで非常に多いものに膝の前十字靭帯損傷や半月板の損傷があります。
膝の関節はまさにこの靭帯でつながっているといっても良いものですから、靭帯が損傷を受けて切れてしまうと、何らかの装具等で固定してあげないと、非常に不安定となり、スポーツ等はできなくなってしまいます。特に膝の靭帯は、血管が絡む場所にないものですから、骨折した骨がやがてつながるように自然治癒力で再生するということがありません。したがって、スポーツをする方の場合は(プロスポーツ選手などはとくにですが)、手術によってつなぐことになります(具体的には、他の部位から靭帯を取り出して、損傷をした部分の靭帯を付け直すという手術を行う)。

ただし靭帯を損傷した方がすべて手術を選択するわけではありません。靭帯が切れても、通常腫れが引くまでは手術を行うことはありませんし、一ヶ月程度はリハビリで筋肉を強化していきます。この術前のリハビリ期間のなかで、切れた靭帯が上手く絡みあってくれて、ケガをした当初にくらべて膝関節が安定してきた場合は、日常生活に支障のない程度まで症状が好転するケースもあります。こうした場合は、当初手術をしなければならないと考えられるような損傷であっても、結局手術しないで済む場合もあるのです。

脊注管狭窄症も手術をするケースとしないケースがあるわけですが、いっぽうで、症状が酷いと「手術しか選択出来る道はないのでは」と考えてしまう方が多いと思います。そして一番良くないのは、「どうせ手術しか道がないなら、慌ててすぐに受診する必要もないだろう」と、なかばやけくそになって、治療を見合わせてしまうことです。

脊柱管狭窄症は確かに手術をしないでも済む場合があります。でも、明らかに酷い痛みがあり何らかの腰痛であることは間違いないのに、時間かせぎに放置してしまっては、手術しないで済むケースでも手術しなければならないような状態まで、症状を悪化させてしまうことだってあります。後で大変な思いをしなくて済むように、腰や脚に痛みやしびれなどの違和感がある方は、早めに受診して、痛みやしびれの原因を明らかにしておくことが大事です。
脊柱管狭窄症であることが分かっても程度が軽ければ、先ほどの前十字靭帯損傷の例ではありませんが、薬で痛みに対処しながら、筋肉を強化するリハビリを受けることで、メスを入れずに済みます。

ちなみに脊柱管狭窄症の初期に自覚される症状としては、腰痛以外では以下のような症状に注意してください。

    1.歩行中、下肢に痛み・張り・しびれがあり、休みながらでなければ歩けないことがあった。
    2.前かがみになると腰痛が少し楽になる。
    3.脚に脱力感を覚える、力が入らない。
    4.お尻や下肢に、しびれのような不快感がある。

また日ごろから、腰に負担のかかる生活をされている方で、最近腰の疲れが抜けなくなったと感じる場合は、姿勢を改善してみることや、デスクワークの合間に、いつもよりこまめに休息(椅子から離れる)をとるなども予防策になりますし、座りっぱなしで筋力が落ちてきたと感じている方は、散歩の機会を増やしてみることで、腰痛対策としての筋力強化ができます。その場合、たまに歩く程度ではなく、一定期間毎日続けてみましょう。